もともとは近所の産科病院に通って「出血したら仕事休んでね」「出血少ししてるから無理せずに…」と言われ行くたびに不安になっていました。せっかく授かった大切な命…失いたくない…でも無理せずにって何を?どうすればいいの?夫も失いたくない気持ちは一緒で「無理しないって具体的にどうするの?なんで先生に聞いてこないの?」と必死。私もわからないから相談してるのに…聞いても具体的な事は教えてくれなかったんだもん…とどんどん不安と孤独になっていきました。

そんな中、つわりで体調もすぐれず風邪を引いたり、ただただ身体がだるかったりと、いつもと全く違う身体になっていました。それでも自分なりに小さな命を守ろうと気を張り続けて必死に生活しているとき、医師が言った「妊娠は病気じゃないから」という言葉で緊張の糸がプツンと切れました。だったら病院なんかで産むもんか!と。(笑)

そこからネットでの助産院探しが始まりました。橋本助産院のHP内に載っていた妊婦さんの感想の中に「また産みたいと思った」という言葉を見つけ、ここだ!と思い電話して見学予約をしました。初めて橋本助産院を訪れた日、久保さんと橋本先生が30分もかけて、私のこれまでの不安や孤独な気持ちを丁寧に聞いて下さり、孤独と不安であふれかえっていた私の心をほぐしてくれました。

夫や実家の両親に助産院で産みたい事を伝えるも、助産院では赤ちゃんに何かあったとき対処が出来ないから、せめてどこか病院内にある院内助産院で産んでほしいと言われ、赤ちゃんの安心をとるか今の私を救ってくれる橋本助産院をとるか…いろんな人に話を聞くもなかなか助産院経験者はおらず、やっぱり不安だという声しか聞こえてきませんでした。自分の中でそれでも沸々とわき上がる気持ち…またあの病院に行くのか、また一人で受診して不安と孤独に戦っていかないといけないのか…と気持ちが落ち込みました。それと同時に優しく話を聞いてくれた久保さんと橋本先生の存在が忘れられず、やっぱり橋本助産院で産みたいという気持ちが強くなっていきました。それからは周りを説得し夫も両親も私の気持ちを尊重してくれ橋本助産院での出産を決める事が出来ました。

そのおかげもあってか、予想もしていなかったスピード出産!!

6/25検診日のため準備しようと起き上がり、うんちがしたくなったためトイレへ。ん?出ない。夜に汗かいたからお腹冷えたかな~と思い、着替えてお腹を暖めるためお布団の中に。あ、また便意が…ん?出ない。夫と冗談で「陣痛やってりして~(笑)」と話しながら、またトイレへ。ちょっとうんちが出てお腹の痛みは治まったので、やっぱりうんちだったか~と思っていると数分でまた便意。便意の感覚が2、3分おきでトイレから出れない。陣痛なのかもしれないと思いトイレから橋本助産院にTelするといつもの優しい橋本先生の声で「9時とか10時になったら治まるかもしれないけど、とりあえずモニター取るから来れそうなときにおいで~」と言っていただきました。そういえば足首を暖めるとお産が進むと聞いたため分厚い靴下をはいておく事にしました。「じゃあ、治まったら帰りにベビザラスに行くか~」と話しながら準備しようとするも便意のような陣痛により落ち着かなくなって四つん這いになり腰をふりふりしたりしながら夫のひげ剃りや着替えを待ち、準備できたら念のための入院セットを持って車へ。朝ご飯を食べてないからお腹すいたなあとコンビニへ寄ってもらい食料を調達。その間も2~3分おきに落ち着かなくなりそわそわ…。陣痛のときに読もうと思っていた四コママンガをペラペラめくって気を紛らわす。助産院に着く15分前から本が読めないくらい痛く座ってられなくなり、後部座席で暴れ、「痛いー!もういやー」と叫び始める。

助産院に到着すると重水さんが出迎えてくれ排尿を促されトイレへ。モニター取るから横になり「こんな昼間に産まれるんですか?」と聞くと「まだ心音上の方にあるから夕方くらいかなー」と優しい声で言ってくれるも絶望的な気分になり(笑)陣痛がくるたび「来たーっ!」と叫びながら重水さんの手を求める。「はいはいー」と走ってきてくれる重水さんに甘える。夫はずっと手を握ってくれて、どこかに行こうとするのを引き止め「お願いだからここにいてー!」と甘える。そのうち「来たー!」から「うーん」と言った方が楽な事に気づく。「いきみたい?」とたずねられるもただうーんの方が楽なだけかな?と思い「よくわからない」と答える。そのうちうんちがしたくなってでもトイレに行く余裕はないし、出しちゃえと思いながら、気持ち遠慮しながらうーんうーんと続ける。重水さんの「いきんでいいよー」の言葉で、出てくるのはうんちじゃなくて赤ちゃんなのか?と…。じゃあ全力で息んでいいんだと気づくとちょっと余裕が出てきて、大きな声でうーん!うーん!このときは、優しい重水さんと夫に甘えながら、思いっきり叫ぶ事がちょっと楽しい…とすら思えた。そのうちお腹の赤ちゃんが動いて骨盤にあたる感じの骨の痛みが出てきて「あー痛い!!」お尻に何か挟まっている感じがあり、おっ!赤ちゃんの頭か?と期待するも「赤ちゃんの入ってた袋が破れるよー」といわれ、まだ破れてなかったのか!!と。

そのうち橋本先生、久保さんもかけつけてくれて、スペシャリスト3人+夫というぜいたくな時間が始まった。「長いうーんじゃなくて短いウンウンを繰り返してー」とわかりやすい指示をくれ、ウンウンか、ウン!ウン!ウン!「上手上手!」ってほめられて。その間も誰がどれなのかもわからなかったけど首やら肩やら足やら腰やら…とにかくどの手も温かくて湯たんぽのように気持ちよくて…これ以上の手当はないんじゃないかというくらい…この感触一生忘れないって思いました。

そのうちもっと大きなものが挟まっている感じがして「髪の毛生えてるよー。頭触ってみる?」おしもに手をのばすと毛がむしょむしょした何かが触れる!おおっもうすぐ産まれる!って思ったら、スルンと中に入った感覚があり、骨盤内でぐにょぐにょ動いた痛いっ!「あー入っちゃた」これを何回か繰り返し「頭、出たよー後は赤ちゃんの力で出るからふぁーふぁー力抜いてー」って言われたものの、思いっきり力の入ったぶああーあ!を繰り返す。「上手上手!」ぶああーあ!ぶああーあ!そうしているうちにまた骨盤が痛い。「痛~い~!」「そら痛いよー1番大きなところが通ってるからね。あと少し、ふぁーふぁー」「はい、身体起こして赤ちゃんとってー!」えー…何か挟まって身体起こせない。「ムリ!ムリ!ムリ!」「産まれるよー受け取ってー!」ほぎゃ?え?「泣いたよー!!」ん?小さな声(笑)赤ちゃんを股の間から渡してもらいました。ほんとに産んだのか信じられず、でも胸元に赤ちゃんがいる!おおっ!赤ちゃん、産んじゃった!!

もっと感動的なうるうるくる感じだと思ってたけど、それより何か笑えた出産でした!!あとはパパのへその緒カット!「いける?」とたずねると「大丈夫…!」とちょっと緊張した声で答える。分娩を撮影しようと持参したビデオカメラを車の中に取りに行ってもらい最初のカットはもうすでに産まれた我が子とへその緒カットシーンから(笑)見事に夫は倒れる事なくカット!おまけに生胎盤までしっかり見届ける男らしさ。苦労した妊娠期間の割に分娩は全体的にあっさり終わり、なんだか笑えたお産になりました。

それもこれも橋本助産院があったおかげ、橋本先生、重水さん、久保さんの優しい支えがあったおかげ、夫の優しい支えがあったおかげ、職場の人たちが応援してくれたおかげ、両親が助産院で産む決断を尊重してくれたおかげ。たくさんのおかげのもとで笑えるお産が出来たのだと幸せに満ちあふれた気持ちになりました。また、今、目の前にいるベビちゃんのお顔を見ていると本当にいろんな人のおかげで我が家のお宝ちゃんに会う事が来出たのだと感謝の気持ちでいっぱいになります。無事に産まれてきてくれてこの上ない幸せを運んできてくれた我が子にも感謝の気持ちでいっぱい。産まれてきてくれて本当にありがとう。

まだ夫には内緒ですが…ベビちゃんが成長したら助産師の勉強始めようと思います!!